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むつみ先生奮闘記

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いじめっ子の素質

昨日、珍しく息子の担任の先生から診療所に電話がありました。理由は想像がつきました。5日(金)に、家の近所の男の子の親御さんから、手提げ鞄をうちの息子に取られた、という電話が学校にあった、とのことで、私の母と息子が学校に呼ばれていたのです。息子は、その子=A君が手提げ鞄を背中とランドセルの間にはさんでいたのを引き抜いて、別の子=B君に渡して「A君に渡すなよ」と言ったとのこと。でも息子は落ちていたのをひろった、などなど、しらを切ろうとしていた、ということは私の母から報告を受けました。月曜日にもう一度子供たち3人を集めて、話し合いをさせます、といわれ、その日は帰宅したとのことでした。

週末、息子と話をしました。私と夫は、息子がいつものおふざけでやったことだろうと思っていました。それを叱られたのでとっさに嘘をついたのだろう、と。ですので、嘘をついてはいけない、と、いうこと、そして、自分は悪気がなくても相手がいやがっている事をしつこくしたらいけない、相手がどう感じているか、ということを考えながら行動しなくてはいけない、ということなどを諭して、「よくおぼえてないけど、自分が取ってB君に渡したと思う」というところまでは語らせました。そしてどんなつもりでやったにしても、A君はイヤな思いをしたのだから、絶対に謝らなくてはいけない、ということを納得させ、「月曜日に学校に行ったら、先生方にもちゃんと話をし、A君にもあやまる」と誓わせました。

私は連絡帳に、週末息子と話した事を書き、それに加え、A君のお宅に私たち夫婦がうかがい、直接おわびをしたほうがいいかどうか、先生のアドバイスをお願いします、ということを書きました。

担任の先生がわざわざ診療所に電話をして来られたのは、息子がまだ嘘を言い張っているのか、A君の親御さんが思っていた以上にご立腹なのだろうか?と想像しながら電話に出ました。先生が話してくれたのは、息子がA君に対し「お前をいじめるの、もう飽きたわ」と言ったということでした・・・・息子は今回のことだけでなく、これまでもA君にちょこちょこといやがる事をしていたそうです・・・・そして、息子には『いじめている』という意識があったと認めた、ということでした・・・・

担任の先生は、私にショックを与えないように、とても気遣って話してくださいましたが、私は意外なほどに冷静でした。息子にはいじめっ子の素養があるのかもしれないと、なんとなく感じたことがこれまでにも何度かあったから。そして息子はとてもいらだった子供になっている、と感じているから。

息子のいらだちは、自分のおかれた環境への不満だと思っています。平日、母親と会えるのは朝起きてから学校に行くまでの45分間だけです。父親も最近では帰宅が遅いことが多く、私の母が横についているとは言え、一人で食事をし、一人でお風呂に入り、一人で寝るのです。8歳になったばかりの子供に与えられた環境としては、決して良質なものではありません。

でも、だからと言って、不平不満を言ってどうなるのでしょう?どの家庭もたいていはそれぞれの小さな問題を抱えているのですし、息子は決して不幸なわけではないと思うのです。

ただ、思い当たることはあります。私が自分の多忙を嘆いたとき、友人が言ってくれたことがあります。どんなに忙しくても寝る前の15分か20分だけ息子のことを想いながら本を読んでやれ、それですべてを埋め合わせられるくらい、子供は柔軟にできているから、って。その読み聞かせを、考えてみたら1月は2回しかしてやれていませんでした。帰宅して、息子の寝顔を見に行くと、私が好きでよく読んでやった絵本を抱えて寝ていたりします。それを見て、涙ぐんだりしながらも、忙しさに流されていたのは私です・・・

幸いに、夫がA君のお母さんと直接お話をすることができ、思い違いなどもあっただろうから、と、来週A君のお宅に遊びにいらっしゃい、とお誘いをもらいました。A君のお母さんの気持ちを想像したら、胸が痛いです。どんなに心配して辛い思いをされたか・・・来週、息子をA君のお宅にお邪魔させてもらおうと思っています。お行儀も悪いし、がさつで乱暴なところもある息子ですが、ひょうきんで人を笑わせるのが大好きな子です。息子のそのままを見てもらったら、きっとそのほうが安心してもらえるかな、と思っているのですが、それは母親の欲目でしょうか?

息子にも今回のことは教訓になったと思いますが、母親としての私にもいい教訓になったと思います。忙しさを理由に、親としての役目を自分がなまけていたことに気づかされました。これからもいろんなことが起きて、その度に反省したり考え直したりしながらやっていくのだろうと思います。仕事は絶対に手抜きやぬかりは許されないですが、子育てもそうなんですね。あらためて身の引き締まる思いです。
by horii-ent | 2010-02-09 23:53 | 息子
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