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むつみ先生奮闘記

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学校検診

学校検診_b0058160_851316.jpg今年の学校検診、本日最後の小学校を終え、5校とも無事終了しました。毎年時間が経ったら忘れてしまう反省点をあげておきます。自分のための覚え書きみたいなものですから、関係のない方々には面白くもない内容ですが、ごめんなさい。

1.今年は、独自の耳鼻科保健調査票を作ってみました。子供たち自身や親御さんの心配に思っていることをできるだけくみ上げ、その点に注意しながら検診することはできないか?と思い、作ってみました。この目的には役立ったと思います。ただ、もう少し一目見てわかりやすいものにしないと、検診時間が例年よりも長くかかる結果となってしまいました。要改良です。具体的には質問項目の厳選、一目でわかるような記載方法をもう少し模索してみたいです。既往歴は不要かも?

2.軽症のアレルギー性鼻炎をどうするか? 4、5人に一人は、診ただけでわかるアレルギー性鼻炎なのですが、すぐに治療が必要と思われるお子さんは、その中でさらに3割くらいでしょうか。今特に治療は要らないが、アレルギーは明らかというお子さんに、通知を出すかどうか、迷うところです。本人がわかっている場合はいいのですが、親御さんも気づいてない場合は、知らせてあげたいと思います。ですが、通知を出すと、医療費が発生しますので、今治療が必要でないなら出すべきではない、とも思います。高学年の子にはそっと「アレルギー性鼻炎やけど、今は治療は要らないくらいやから、悪くなったら耳鼻科に行ってね」と口頭で伝えていますが、もう少し確実な方法はないものか?

一旦休止、後で加筆します。

お昼休みです。追加分を書きましょう。
3.隠れ副鼻腔炎をどうするか?鼻内前方に鼻汁がないのに、吸引したら副鼻腔からどんどん出てくるという方も…喉にべったり濃い鼻水が流れ落ちていたりするとわかるんですが、それもいつも見えるわけじゃない。最も早く見つけて治してあげたい病気を見逃している可能性があるんですね。これは課題です。保険調査票で上手に組み上げられたらいいのですが…

4.耳鼻科通院中のお子さんをどうするか?検診でも所見がある場合は通知を出しますのでそれでいいんです。観たところ問題ない場合にどうするか、です。通院したから良くなっているのかもしれません。通院を続けるべきかどうかの判断は、検診ではできません。でも通知がなかったことで、もう通院しなくてもいい、と解釈される心配があるのです。かと言って、通院中の子全員に通知を出すのはやりすぎです。

5.検診だけでは判断できない病気をどうするか?例えば声がれ、いびきなどです。ファイバースコープで観れば、病気があるのかどうかわかるのですが、全員にそういう検査が必要なわけではありません。なので滅多に通知は出しません。でも通知がない=異常がない、ということではないのです。必要があれば受診してほしい、ということをどう伝えるのか?が難しい点です。

今のところ、このくらいです。これをどう改善できるのか、できないのか、猶予時間は1年もあるのだから、いろいろ模索してみます。

夫は、学校医があんまり頑張ると、養護の先生の用事が増えて、迷惑じゃないのか?と心配しています。私も先生にも自分にも、今以上の負担をかけたくはないです。でも、医師も教師も子供達も、貴重な時間と労力を使って行われる学校検診ですから、最大のアウトカムを得たい、ケチな私はそう思ってしまうのです。
by horii-ent | 2012-05-30 23:04 | お仕事
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堀井耳鼻咽喉科の女性医師の毎日を紹介


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