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むつみ先生奮闘記

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読書(聴書?)

子供のころから物語が好きでした。
小学校の図書室の、赤毛のアンシリーズや、シャーロックホームズを読みあさりました。家に飾ってあった文学全集も私のものでした。
夏目漱石を大好きになったのは中学2年生のころ、
高校2年頃に出会った大江健三郎さんには心底傾倒しました。
アガサクリスティーは、翻訳されたものすべて読みました。
その後もいろんな作家さんに出会い、いまだに、物語が大好きです。
昨今注目された物語(フィクション)を中心に、いろいろオーディブルで聞いてみました。
ババヤガの夜、女性版ハードボイルドです。文体は軽快で明瞭、登場人物のキャラにもはまります。ゾクゾクハラハラのシーンもあり、ミステリーのようなどんでん返しもあり、胸キュンな部分もあり、絶対に読んで損はない!
金環日食は、カフネという作品で本屋大賞を取った作家さんの小説。ごくごく普通の若者が、振り込め詐欺の加害者になってしまう過程はリアリティーがあり、現代社会の抱える闇を描いていて興味深いです。ただ、人物の描写が平面的で、語彙が短絡的なので、ラノベのイメージが拭えません。このプロットでもっと言語表現の巧みな人が書いたら、もっともっと深いものになったかなぁ。
私たちが孤児だった頃は、ノーベル賞作家、日系イギリス人のカズオイシグロさんの小説。ミステリー部分に引き込まれます。情景描写が本当に上手で、みたこともない上海の風景が目に浮かぶようです。ただ、文学的な描写のせいかストーリー展開がゆっくりで、昨今の小説になじんだ方はもったりしてると感じるかも。
世界中の各国で翻訳されているBUTTERは、世界で売れている理由が読んでみてよくわかりました。2010年前の婚活殺人事件(犯人木嶋佳苗
)がモチーフになっています。登場人物の個性の描写が丁寧で、私は好きです。ただ、後半ちょっと展開がもったりしてしまって、少し退屈します。
さよならドビュッシーはこのミス大賞を取った小説だそうで、期待していました。ストーリーは面白いです。奇抜ではないけど、なるほど!と手を叩くような。ただ、私はこの作家さんの言葉の選択が無理〜〜〜って感じでした。高尚そうな、辞書引こか、みたいな言葉もちょこちょこ出てくるのだけど、表現が平面的です。だから登場人物の顔が私の中では漫画にしかならないのです。
蛍たちの祈りは、52ヘルツのクジラたちで本屋大賞を取った町田その子さんの小説。52ヘルツ・・・は映画がとても良かったのであえて小説は読まず、こちらを選びました。面白かった!社会の、どちらかというと日陰で生きている人々の痛みを、平凡な普通の言葉だけで丁寧に描き出しているから、絶対的な説得力があります。容易に感情移入できて入り込んでしまいました。親子、夫婦、恋人、近しい関係だからこその複雑な心情、愛憎と言ってしまうと薄くなるけれど、そんなことや、誰もが持つ孤独や怒り、諦めなどのネガティブな感情を描きながら、明るさに向かうエンディングが心地いい。他の作品も読んでみよう、と思わせる小説でした。

そしてオーディブル聞き放題ではもうじき聴けなくなる予定の川上未映子さんの3作。
再読(再聴)です。
どちらかというと社会の弱者、勝ち組ではない人たちが主人公で
その人たちの絶望やがんばりや、ちょっと邪悪なところなどがリアルに描かれます。彼女自身かなり厳しい人生を生きてきたとのこと。
その視線には厳しさと優しさが同居してて、あきらめと希望も同居してる。
その視線も、言葉の使い方も、とにかく大好きな作家さんです。
やっぱり物語が大好きです。
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by horii-ent | 2026-04-01 11:11 | 映画、本
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堀井耳鼻咽喉科の女性医師の毎日を紹介


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